うつろい(2019 ~ 2020) 容易に人工的な明るさを手にする事が可能になった現代では、 「翳」や「仄暗さ」の中に美を感じる感性が失われつつあるのではないでしょうか。 翳は影ではなく「かげりうつろひ」であり、 「闇と光」とが作り出す陰翳の揺らめきが閑寂な空間を生み、本質的なものを際立たせるのです。 作品を通して翳の美を再確認する契機となればよいと思います。